「12年と感謝」

2023.3.11.sat

「12年と感謝」

十六沼公園で、トレーニング中の大地震。

そして、原発事故。

あれから12年。
当時の2011チームには、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県など遠方から入部した選手がいた。

放射線の問題を抱えた福島で高校生活をせず、地元に転校という選択肢もあった。
しかし、チーム、仲間のために、全員が戻って来てくれた。

また、交通機関が不通になったにも関わらず、30kmもの道のりを自転車で通学してくれた選手もいた。

誰一人、失わずチームとして、再スタートを切ることができた。

そんな2011チームは多くの困難を乗り越えて、戦い切った。

そして、2012チームに聖光力という襷を繋いだ。

その思いを受け取った2012チームは初の国立を経験することとなる。

今、2023チームがサッカーをできるのは、このような困難を誰一人逃げず、乗り越えてくれた先輩たちのおかげである。

聖光学院サッカー部がここに存在するから、我々に「今」を与えられている。

「感謝」しかない。

我々はこれを継承しなければいけない。

聖光力である。