甲子園日記「2024 夏甲子園」第4回 いよいよ明日!「今がピーク」!

いよいよ明日となりました。甲子園入りしてから10日。天候不順もなく、練習は順調、選手も状態的にはまず上々と言えると思います。

幸せなことに、3年連続の夏。今年のチームスローガンは「さざれ石」。昨年は「上下一心」でしたが、これらはスタッフが決めたわけではなく、選手自らが決めたもの。聖光学院は昔から選手の中に、チームのモットー「不動心」の他に、そのチーム独自のスローガンを設けるというのが伝統的にあるようです。

過去にも「肉食動物」「一燈照隅」「武士」「天命」「創造」「原点回帰」「人生」などなど、意味深い言葉が並びます。チーム作り、チームを一つの方向にまとめるのは本当に毎年難しいもの。2年前の赤堀颯元主将は「全員が同じ涙を流す」ことができることをチーム作りのゴール地点に置いていました。そこに至るまでは、本当にいろいろなことがあります。部員数の多い聖光学院。試合によく使われる選手もいれば、そうでない選手もいる。みんなベンチに入り、レギュラーになって甲子園、を胸に入学してくるわけですから、現実を見た時に、心が揺れたり、落ち込んだり、そんなことは日常茶飯事です。

そんな選手が最後の夏に向けて、我を捨て、「チーム第一」の姿に変貌していく。いつもそんな姿が私は嬉しくてたまりません。

史上最強を更新していくことはとても難しい。でも史上最高を更新することはできるんじゃないか。そもそも、各世代を比較して優劣を決めるのではなく、その年その年の色を生かしながら、その世代のなりの「最高」を創り上げていく。

そういう意味では、今年のチームも「最高」のチームになったと思います。今年は打力は落ちるけど、投手がいいとか、毎年いろいろあるけれど、今年のチームにとっては今が「ピーク」です。

いよいよ明日、61期生が甲子園に降り立ちます。結果は神のみぞ知る。とにかく、余すところなく自分たちの積み上げた「チーム力」を存分に発揮してくれることを願っています。皆様、どうぞご声援をお願い致します!