本日本校の卒業生で、ハンドボールの東京オリンピック日本代表選手である笠原謙哉選手が来校し、オリンピック出場報告会を行いました。
笠原選手は、福島市の信夫中の出身で本校で活躍後、東海大学、トヨタ車体に進み、現在はアイスランドでプレーしています。
生徒へのメッセージでは、「目標の先に夢を持ってほしい」と話して頂きました。
「具体的な数値目標や優勝したいという目標を持つことは大切。しかし、その先に夢を持つことはもっと大切」。
笠原選手は東海大学でもなかなかレギュラーになれず、上手くいかない時期も長かったようです。しかし、社会人になって努力を重ね、日本代表候補になりましたが、その時は残念ながら直前でメンバーを外れてしまったそうです。そこで笠原選手は考えが変わったのだといいます。
「とにかく練習も試合も全力で取り組む。そしてそのことによって自分の近くにいる人、試合を観てくれる人に笑顔にしたり何かを与えられる人間、そしてプレーヤーになろう」
笠原選手の夢が定まった時だったそうです。
トヨタ車体時代はハンドボールの名門ですが、その社長は大変厳しく、負けるとかなりのご指摘を頂くことが多かったようです。ある年のリーグ戦、プレーオフの決勝戦まで進みましたが、トヨタ車体は惜しくも敗れてしまいました。
試合の翌日、会社に報告の為に出社した際、笠原選手は「また怒られるのだろう」と大変憂鬱だったそうです。しかし、社長の言葉は次のようなものだったそうです。
「始めはまた負けるのかと腹が立ったが、敗戦が濃厚になった後、笠原君のぷれーを見て気持ちが変わった。本当に感動した。ありがとう!」
笠原選手の夢を追い求める姿勢に、当時の社長も心を打たれ、笠原選手の想いが間違っていないことを確かめられた瞬間だったそうです。
本当に素晴らしい、生徒達にとっても、そして我々教職員にとっても、心に響く言葉でした。
まだまだ現役でプレーを続ける笠原選手。次のオリンピックを目指し、そして目標と夢に向かって頑張って下さい!今日は本当にありがとうございました!
現ハンドボール監督の関口秀先生と。