甲子園日記 8月11日
昨日の夜のミーティングで、選手らの満面の笑顔を見ることができました。ミーティング会場には拍手も湧きおこり、ホッとした表情も見られました。
それはなぜか・・・。初戦勝利校に課せられるPCR検査の結果報告でした。「全員陰性確認!」その瞬間、大いに盛り上がったというわけです。大阪入りしてからも、選手はホテルのエレベーターを使用せず、併設されるコンビニエンスストアへも行くことなく、同宿の富島高校と動線を分け、とにかく感染対策第一に過ごしてきました。気を抜くことはできませんが、最悪を想定せず、次戦に挑むことができそうなのは何よりです。
今日の練習は午前中約3時間半、打撃を中心に汗を流しました。対戦相手の横浜高校は長年高校野球界をリードしてきた名門。日大三高は豪快な打撃が脅威でしたが、横浜は緻密な野球が伝統的で、決して大崩れしないチーム。バッテリーの配球を含めた様々な駆け引きが要求されます。接戦をイメージする中で、チャンスでの1本、球際の強さが勝敗の分かれ目。これまでも神奈川県勢とは今回対戦する横浜高校をはじめ、東海大相模、桐光学園にことごとく敗れ、たくさんの宿題を頂いてきました。その宿題に解答を出す大きなチャンスが14日の試合だと思います。
そして、午後は少しでも気分転換にと、関空展望ホール「スカイビュー」に行き、つかの間の休息。飛行機の発着や、きれいな景色を眺めることができます。外出は練習会場とホテルの往復のみ、それ以外はホテルで缶詰め状態でしたから、少しでも違う空気を吸わせてやりたい一心でした。こんな時、選手たちはとても無邪気な一面を見せてくれます。選手のためと言いつつ、実はその姿を見て、一番心を洗われているのが、我々スタッフかも知れません(笑)。