野球部「2022 夏」甲子園日記 8月6日

甲子園日記 8月6日

 

まさかの主将のみが行進する開会式に変更。前日の17時に大会本部から電話による伝達がありました。状況を考えれば致し方のない措置だったとはいえ、あまりに急な変更に戸惑いました。選手はもちろん、保護者らの落胆を考えるとやるせない気持ちになります。

朝7時15分。主将赤堀颯の出発に全員が見送りに。「バンザーイ、バンザーイ!」とニコニコしながら手を振る光景に、チームの雰囲気の良さが伺えます。

 

さて、その出発の際、一人の男性の姿がありました。聞くと、神奈川からわざわざお越しの方で、小児がんと闘っている息子さんの父親であるとのこと。病床の息子さんは大の聖光ファンだそうで、お父さんが息子さんのために「写真1枚でもいいので撮らせてください」と。しかもその息子さんの名前が「ハヤト君」だそうです。主将の赤堀が「同じ名前ですね!聖光学院も甲子園でがんばります。ハヤト君も病気に負けないで!」とビデオメッセージを撮影。最後は特にハヤト君が大ファンだというエースの佐山未來、三好元気のツーショット写真を撮って男性は帰られました。甲子園での戦い、コロナとの戦い、そして病気との戦い。様々な戦いがあると再認識した出来事でした。ハヤト君が病床で、一瞬でも病気のことを忘れ、希望を抱けるような試合ができれば・・・。そしてハヤト君が小児がんを克服し、元気になってほしい、そう願うばかりです。

 

さて、その開会式。終了後、赤堀主将が「選抜と全然違いますね!」と開口一番。選抜は開会式に参加していませんが、夏独特の球場の雰囲気を感じた様子でした。全員に感じさせてやりたかった!というのが本音ですね。

 

練習は午後から京都府内の学校さんのグラウンドをお借りして、トレーニングによるコンディショニング調整と打撃練習をみっちり4時間行いました。全体的にバットは振れていますが、相手投手は強いストレートと精度の高い緩急を使いこなす好投手ですから、いかに失投を見逃さないかがポイント。伝統的な強打が持ち味の日大三高だけに、どれだけ攻撃陣が得点を奪えるか。大会が始まり、チームにもピリッとした緊張感が出てきたように感じています。