ヨーク開成山球場で開催された第104回全国高等学校野球選手権福島大会の決勝戦は、3年連続決勝進出の光南高校と対戦し、6対3で勝利して甲子園出場を決めました!
聖光学院の先発はエース佐山未來君、そして光南高校もエースの小林貫大君がマウンドに上がります。聖光打線は、昨秋・今春と小林君からは1点も得点できていない相性の悪い投手。140キロの直球と鋭い変化球を持つ好投手です。
初回を三者凡退に打ち取られると、その裏佐山君が光南打線に捕まります。先頭打者にヒットを許すと、3番打者にセンター前ヒットを放たれ、一死一・三塁に。ここで4番打者はボテボテのセカンドゴロに打ち取りますが、その間に1点を失います。
しかし2回表に先頭の三好元気君が死球で出塁すると、続く5番山浅龍之介君はツーストライクに追い込まれるものの、ここから粘って四球を選び、6番狩野泰輝君が初球に送りバントを決めチャンスを拡大します。続く今大会ラッキーボーイとなっている7番伊藤遥喜君がファーストゴロを放つと、三塁走者の三好君が本塁突入し間一髪セーフ。そして8番生田目陽君がスクイズを決めてノーヒットで逆転に成功する「らしい」攻撃を見せます。
4回裏に佐山君の制球の乱れから1点を失いますが、続く5回表に一死から赤堀颯主将がセンター前ヒットで出塁すると、続く髙中一樹君が追い込まれてからアウトコースのストレートをライト前に弾き返し一・三塁のチャンス。ここで3番安田淳平君がこれまで打ちあぐんでいた小林投手の高めに浮いたスライダーを体勢が崩れながらも真芯で捉えると、これがライトスタンドに飛び込む起死回生のスリーランホームランで一気に光南高校を突き放します。
7回にも安田君の右中間フェンス直撃の三塁打で1点を追加した聖光学院ですが、その裏佐山君は無死一・二塁の大ピンチを迎えます。ここで迎える3番打者の小林君に強烈な一・二塁間への打球を放たれます。しかしこれを伊藤君が横っ飛びで好捕!さらに4番打者のセンターへ抜けるかという打球を、セカンドの髙中君がやはり横っ飛びでキャッチすると、これを膝をついたままでファーストへノーバウンド送球!見事アウトにとり、この回の失点を1点に留めます。
8回にも二死一・三塁のピンチを凌いだ佐山君は9回も二死から二人の走者を背負う苦しいピッチングとなりますが、最後は6番打者をセカンドゴロに斬ってとり、144球を投じての見事な粘りの投球を見せ、チームを3年ぶり17回目の甲子園出場に導きました。
今大会、日替わりでヒーローが生まれ、調子の上がらないエース佐山君を全員の総合力でカバーしての見事な優勝!春の選抜を経験して、さらに勝負強くなった聖光ナインが、夏の甲子園に挑みます。
皆様、今大会の温かいご声援、本当にありがとうございました!甲子園大会でもさらなるご支援をよろしくお願いいたします!