甲子園リポート　第3回　8月3日

最強控え部員と共に！

まさかの大会初日です。相手は東東京の共栄学園。東東京を準決勝・決勝と奇跡的な勝ち方をして甲子園に来たチームです。昨年勝ち抜いた時も「死のブロック」と言われましたが、今年は「それ以上だね」といろいろな方からご連絡を頂きました。

しかし、ここは甲子園。どこも無敗で勝ち上がってきたチーム同士のチャンピオンシップですから、楽に勝てる相手などありません。相手はどこでも、自分たちのやるべきことをとことんやりきる、それが聖光学院のスタイルです。

さて、甲子園にはメンバー以外にも3年生を選手団として帯同しています。昨日は午後からの抽選会でしたが、午前中は時間の関係もあって練習場の割り当てはなし。メンバーはホテル周辺でトレーナーの指導によるコンディショニングに汗をかきました。なかなかいい練習ができました。しかし、スペースの問題もありメンバー外は一緒に動くことができず・・・。「よし、ごみ拾いでもやるか！」と提案したところ「よっしゃー！」の掛け声。嫌な顔をするどころか、やる気満々。約2時間に渡ってホテル周辺のごみ拾いを行いました。大量のごみを抱えてホテルに戻った時の爽快な雰囲気。メンバーのみならず、彼らもまた聖光学院での歩みを共にし、成長したチームの大切な一員です。

もともとこの代は個性が強く、まとまりに欠ける部分が課題でした。レギュラーは自己中心的で、控えメンバーは自己主張ができず・・・でも今はそんな雰囲気は一切なく、控えメンバーは率先して練習の補助を行い、メンバーはそれに心から感謝して練習に打ち込む。そんな空気がチームに漂っています。この控えメンバーの真摯な姿勢が、レギュラー陣の自覚を高め、グランドで決して屈しないという覚悟の元になっているのです。

史上最強控えメンバー。彼らはそういっていい。高校野球はグランドだけの戦いではありません。メンバーとメンバー外。戦う場所は違っても心は一つ。選手の調子はともかく、チームの調子は絶好調です！オール聖光で開幕日の初戦に挑みます！