甲子園に入ると練習時間は基本的に高野連から割り当てられる2時間程度。次の試合は第4試合ですから練習は午後からになります。そこで今日午前中は毎年お世話になっている尼崎にあるバッティングセンター「シャローム」さんに行き、主力選手を中心に打ち込みをしてきました。「シャローム」さんとは十数年来のお付き合いで、毎年時間があるとお世話になっています。なんとここには硬式のレーンがあり、打ち込みには最適。選手たちは気持ちよく練習に励んでいました。
そしてたっぷりと打ち込んだあとは、「シャローム」さんの目と鼻の先にある「さいうち酒店」を訪問。「さいうち」・・・そうです、本校の卒業生で阪神タイガースで活躍した歳内宏明君のご実家なんですね。選手には内緒で連れていったので、ビックリした様子。お出迎えいただいた歳内君のおばあちゃんも本当に喜んでくれて、たこ焼きやお手製のから揚げなどをごちそうになりました。久しぶりの「家庭の味」に選手もご満悦。こういう時の選手の屈託のない笑顔は、本当に癒されます!
ところで、聖光の選手は本当によく練習します。全体の朝練習は行っていないのですが、多くの選手は始業前からグランドに行き、ノックを受けるのが日課となっています。主将でショートの髙中一樹は2年の時から先輩たちと、そして自分たちの代になってからもずっとやり続けていました。それはもう1日も欠かさず、といったレベルです。去年もそうでしたが、それにも増して今年の選手たちは本当に野球が好きです。まさに「好きこそものの上手なれ」「継続は力なり」。そういう積み重ねが聖光学院の強みです。苦しい時があっても、その根底には「野球が好き」があり、そして3年間の歩みの中で「仲間が好き」が加わり、「聖光学院が好き」に繋がる。だからこそみんなで乗り越えることができ、その一つ一つがチーム力になっていくのだと思います。「束になって戦う」のが聖光学院流。次戦まであと3日。いよいよ緊張感が高まってきました!