離任式を行いました。

春の足音が聞こえる3月は、別れの季節でもあります。19日の終業式の日、離任式を行いました。先生方、長い間本校をお支え頂き、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

<池上聡先生>

勤続37年、3分の1の在職期間で教務部長を務められた学校の要の先生でした。本校での思い出を下記のように語って頂きました。

 第2校舎の普通科担任だった時の事。テポドンミサイルで韓国修学旅行が代替となり各クラス企画旅行になりました。私のクラスは「首都近辺の今昔」をテーマに、古の古都鎌倉を振り出しに東京大空襲の展示、ディズニーランドと横浜ベイクルーズと全く対照的な施設等を体験しました。

靖国神社ではニュースなどが報じる喧騒さが全くなく、都民が普通に神社境内を散策する平和な風景が広がっていました。自由参拝でしたが、後日、「神社新報」がこのことを取り上げ、若い人達の訪問と参拝に大いに勇気づけられ感動したとの記事を掲載。高校生の修学旅行中の靖国訪問は初めてだったようです。旅行の企画や目的、宿泊先、しおり作り、事前学習とすべて自分たちで取り組み、今振り返ると勢いで乗り切った気がします。今回のコロナ禍での修学旅行はまさにデジャヴのような感じで見ていました。もしかして新しい修学旅行の先駆けだったのだろうか。

今後は、人生はたぶんまだまだ先が長い(と思う)。いろいろと考えながら歩いていきたいです。とお話ししてくれました。

最後に卒業生、在校生へのメッセージです

赴任してまだ間もないころ、生徒会長が自ら命を絶つという事がありました。当時生徒会顧問だった私には相当こたえる出来事で、今なお折に触れ考える時があります。みなさんには与えられた命はとにかく大切にしてほしいというのが一番のメッセージです。

またどこかでお会いできる日を!

<木村泰浩先生>

第二校舎主任、普通部長として池上先生と同様、学校の中枢的な存在の先生です。勤続36年、思い出をお聞きすると「27年前に第2校舎が完成し、ログハウスの温かな雰囲気に驚きと感動を覚えたこと。辛いこともあったけど、今ではいい思い出ですね」と語ってくれました。

木村先生は今後も常勤講師として聖光学院で教壇に立っていただきます。

卒業生、在校生へのメッセージです。

今、勉強していること、仕事で携わっていること、それがどんなに辛く苦しいことであっても、将来の自分の財産になることを忘れずに、精一杯努力してください!

<橘忠夫先生>

大学卒業後、38年間勤務して頂きました。進路指導担当して辣腕をふるい、現在の工業科で取り組む「資格」への礎を築いたのも橘先生です。多くの財産を残し、退職をお迎えになりました。

学院祭の展示や仮装行列など学校行事で生徒と一緒に取り組んだことが思い出されますね、と語る橘先生。今後は非常勤講師として電気科・情報電子科の専門教科を担当して頂きます。

卒業生・在校生へのメッセージ

生徒の皆さんは、多方面に可能性を秘めています。それを高めるために日々勉強や部活動に励んでください!

<佐々木栄悦先生>

非常勤講師時代を除くと12年間に渡り、勤務して頂きました。宗教部長として本校の根幹である宗教教育の中心としてご活躍されました。

思い出としては、特に礼拝と聖書の授業を挙げられ、とくに聖書の授業は、生徒の皆さんが活発に発言してくださるクラスがあって私自身楽しませてもらいました。たとえば、東日本大震災の年の「慰め」についての授業や、学校クリスマスでの生徒たちの制作劇が印象に残っています。授業ではありませんが、柔道部の練習試合で大崎市や米沢市に行ったことも楽しい思い出として脳裏に焼き付いています、と話してくれました。

今後は宮城県の登米教会の牧師となられるそうです。なお一層のご活躍をお祈りいたします。

<在校生・卒業生へのメッセージ>

「無知の知」を愛する。
  どういうことかと言うと、つぎの4点です。
  ①自分自身が疑問に思うことを大切にする。
  ②疑問に思ったことについて、人に聞くだけではなく
   自分自身で調べる。なるべく多様な意見を集める。
  ③自分で考える。その導きとしてかつて同じ問題を考えた人の
   答えではなく、その答えを導くに至った考え方を吟味する。
  ④自分の考えをまとめたら、いつかだれかに語ってみる。
   その不完全さ、指摘された欠点を謙虚に受け止めて
   さらに調査、研究を重ねる。
  みなさんのご活躍をお祈り申し上げます。

 

<古泉達也先生>

工業科の先生として6年間勤務されました。サッカー部の顧問でもあり、日々の指導にあたって頂きました。多くの生徒に出会えた事が一番の思い出と話す古泉先生。今後はJ3リーグ藤枝MYFCのアカデミーコーチとして指導者の道を歩まれるそうです。ご活躍をお祈りしています!

卒業生・在校生へのメッセージ

生徒一人ひとりと同じ時間は過ごせませんでしたが、楽しい笑顔が増えました。自分が楽しくなければ、周りの人も楽しくはなく、幸せではありません。そんな毎日を過ごせるように、日々学びを持ち、成長していきましょう。

<横井 薫先生>

美術の先生として長年勤務して頂きました。地方雑誌の表紙を長くデザインするなど実力派の先生でした。お疲れさまでした。

<シンディ・リー>

エネルギッシュでいつも笑顔。式典には和服を着こなす親日派の先生です。
生徒に慕われ、シンディの授業はいつも笑顔があふれ、元気いっぱい。別れは辛いですが、先生のおかげで英語を身近なものと感じさせてくれた生徒も数多くいます。素晴らしい先生でした。本当にありがとうございました!