野球部「2024 秋」東北大会準々決勝 仙台育英学園を下し、ベスト4進出!

本日ヨークいわきスタジアムで開催された第77回秋季東北地区高等学校野球大会準々決勝は、宮城県第1代表の仙台育英学園を3対2で下し、ベスト4進出を決めました。仙台育英には一昨年、そして昨年の甲子園でいづれも完敗を喫した相手。何としても一矢を報いたい今日の試合となりました。

試合は先発の大嶋哲平君が初回表の攻撃を0点に抑えると、その裏一死から2番の猪俣陽向君がセンター前ヒットで出塁すると、続く3番菊地政善君がセカンドへの内野安打で続き、いきなりのチャンスを迎えます。しかし、4番打者の時にセカンド走者となった猪俣君がキャッチャーからの牽制球で刺され、絶好のチャンスを逃します。

すると、続く2回表に仙台育英の4番打者にセンターフェンス直撃の三塁打を放たれピンチを迎えます。ここで大嶋君は5番打者をピッチャーゴロに打ち取りますが、6番打者にスクイズを決められ1点を先制されます。

その後、大嶋君、そして仙台育英の井須投手の好投で試合は動かず、5回裏の聖光学院の攻撃を迎えます。

ここまで仙台育英の投手陣は、県大会から無失点試合を継続していましたが、一死から石澤琉聖君が四球を選ぶと、続く8番細谷丈君がセンター前ヒットで続き、初回以来の複数走者を出す大チャンスとなります。ここで9番大嶋君は井須投手の投球を見極めて四球を選び、今日1番に抜擢された竹内啓汰君が打席に入ります。しかし、竹内君は井須投手のチェンジアップをひっかけ、サードゴロに倒れ、二死となります。しかし、ここで2番の猪俣君がフルカウントから高目の変化球を見極めて押し出しの四球を選んで待望の1点をもぎ取ります。さらに3番の菊地君が追い込まれたあとファールで粘った7球目のインコースのストレートが死球となり2点目。ついに逆転に成功します。

こうなると大嶋君の投球がどこまで仙台育英打線を抑えるかに注目が集まりますが、7回表に大ピンチを迎えます。一死後7番打者の代打にセンター前ヒットを許すと、続く8番打者の代打にライト前ヒットを運ばれ、さらに9番打者にライト前ヒットを放たれて一死満塁となります。ここで迎えるのは1番の巧打者でしたが、ここは大嶋君がフルカウントから粘ってセカンドゴロに打ち取りツーアウト。さらに2番打者もセンターフライに打ち取ってこの大ピンチを切り抜けました!

そして8回裏聖光学院が貴重な追加点を奪います。先頭の2番猪俣君が仙台育英の3番手投手から四球を選ぶと、3番菊地君がこの日3つ目の死球を奪い、無死一・二塁に。ここで聖光ベンチ4番遠藤颯斗君にバントのうまい代打の鈴木来夢君を起用します。その初球はボールとなって2球目。なんとここで聖光学院はダブルスチール仕掛けて、これが捕手の三塁への悪送球を誘って猪俣君がホームへ生還。どうしても欲しかった1点を、足で奪うことに成功します。

非常に緊張感が漂う異様な雰囲気の中、試合は9回表を迎えます。しかし、仙台育英もただでは終わりません。先頭の6番打者が大嶋君の投じた3球目をフルスイングするとこれがレフトスタンドに飛び込むホームランとなって1点差となります。

聖光ベンチはここで好投の大嶋君に代わって抑えの管野蓮君を投入します。すると菅野君は7番打者の代打をセカンドフライに打ち取り、8番打者を三振に斬っております。9番打者にはレフト前ヒットを放たれますが、最後は1番打者をサードへのファールフライに打ち取りゲームセット。

これまで何度も苦杯を喫してきた仙台育英学園。甲子園での2連敗を含め、大会では今日の勝利が何と12年ぶり。優勝候補の筆頭格である強豪を大接戦の末に破り、2年ぶりに秋季東北大会ベスト4に進出しました。

準決勝は好投手を擁し、3試合の接戦を制してきた山形中央高校と対戦します。皆様、ご声援よろしくお願い致します!