7月18日(土)に開幕した福島2020夏季高等学校野球大会、今日23日(木)本校の初戦を迎えました。新型コロナウィルスの影響で中止となった甲子園大会とその予選。特別な大会となった今年の夏。様々な葛藤を乗り越えて、夏の初戦を迎えました。
初戦の相手は昨年の夏と同カードとなる日大東北。過去7年間に渡って夏に対戦してきた日大東北。そのうち3試合が1点差、2試合が2点差試合と常に接戦となっていましたが、今年もやはり接戦となりました。
聖光学院の先発は昨秋はベンチ外だった舘池亮祐君。この一冬で飛躍的な成長を遂げたサイド右腕は、初回一死から安打を許すと4番打者に死球を与えいきなりのピンチ。しかし5番打者を右飛に打ち取ると、2回からは圧巻の投球。5回までは一人の走者も許さず7奪三振。打線の援護を待ちます。
しかし、聖光打線は初回から相手投手を捉えるも、ことごとく打球は正面に。5回まで5安打を放つも散発に抑えられ、無得点。5回途中から左のサイドを投入する小刻みな継投にペースを掴めません。
試合が動いたのは8回表。この回から代わった相手投手が先頭打者の藤原楓凡君に四球を出し、続く3番坂本寅泰君が送りバントで一死二塁のチャンスを作ると、4番畠中子龍君のセカンドゴロで走者が三進すると、日大東北ベンチは5番小林聖君を申告敬遠します。
ここで迎える打者は小野大輔君。小野君はファールで粘ったあとの8球目をスイングするもボテボテのショートゴロ。捕球したショートがセカンドベースを踏もうとするも、一塁走者の小林君の足が一瞬早くセーフ!綺麗な形ではありませんでしたが、待望の先制点を挙げます。
そうなると注目は公式戦初登板の舘池君のピッチング。6回からは安打や四死球で毎回走者を出しますが、要所をキレのあるストレートで押し込み、日大東北に得点の機会を与えません。最終回も一死二塁のピンチも落ち着いて後続を断ち、厳しい初戦となったこの試合を見事完封してみせました!
舘池君は9回を被安打3、奪三振は10を数える見事な投球。打線は単打のみの8安打とつながりを欠きましたが、厳しい夏の初戦を乗り切り次戦に臨みます!
3年生が挑む「特別な夏」。皆様、ご声援よろしくお願い致します!