野球部「2023 夏甲子園日記」第7回 聖光で野球がやりたい!

1999年9月、斎藤智也先生が監督に就任し、コンビを組むようになりました。その時に話したことがあります。「スカウティングに走ることなく、生徒ととことん向き合って、選手を集める学校ではなく、選手が集まる魅力的な野球部にしよう」ということでした。それから24年。長年ブレずにチーム作りをしてきました。 「どうしても聖光で野球がやりたい」と3年前、東京出身の木村元気選手が聖光学院のグランドにやってきました。しかし時期も非常に遅く、既に寮に入れる枠もなかったため、断るしかありませんでした。体も小さく華奢。でもその意... 続きを読む

野球部「2023夏 甲子園日記」第6回 野球が好き!

甲子園に入ると練習時間は基本的に高野連から割り当てられる2時間程度。次の試合は第4試合ですから練習は午後からになります。そこで今日午前中は毎年お世話になっている尼崎にあるバッティングセンター「シャローム」さんに行き、主力選手を中心に打ち込みをしてきました。「シャローム」さんとは十数年来のお付き合いで、毎年時間があるとお世話になっています。なんとここには硬式のレーンがあり、打ち込みには最適。選手たちは気持ちよく練習に励んでいました。 そしてたっぷりと打ち込んだあとは、「シャローム」さんの目と鼻の先にある「... 続きを読む

野球部「2023 夏甲子園日記」第5回 コロナ禍で得たもの大切なもの

快勝となった初戦の翌日はゆっくり休養日。抽選会から3日間という準備期間。正直これまで慌ただしい日々でしたが、次戦まで時間があることから休みをとることができました。そして今日仙台育英戦に向けて練習を再開しました。昨年の準決勝で大敗した相手で、そのメンバーを多く残す難敵です。なにせ、大会屈指の好投手が複数名いて、先日の浦和学院戦では何と19得点を叩き出した強力打線もあるわけですから容易ではありません。しかし、相手の力が上がったからといって自分たちの力が突然上がるわけでもないので、我々としては粘り強く、そして泥... 続きを読む

野球部「2023 夏甲子園日記」第4回 先輩の魂を引き継ぐ勝利!

昨年準決勝敗退後、前主将の赤堀颯が涙ながらにこう話しました。「甲子園で勝つという血液を聖光学院に持ち帰るために戦ってきた」と。そして昨年ベンチ入りしていた2年生の名前を一人ひとり挙げ、「お前たちの代で必ず日本一の聖光学院にしてくれ!」と叫んだのです。7月31日大阪の宿舎に入った最初のミーティングで、その同じ場所で発した赤堀颯前主将の「魂の叫び」の映像を選手たちに観せました。聖光学院史上初のベスト4まで勝ち上がった1年前の長い夏。その世代から間違いなく託されたものがある。それをもう一度選手一人ひとりの魂に刻... 続きを読む

野球部「2023 夏甲子園」1回戦は16安打9盗塁9得点!共栄学園に完勝!

本日阪神甲子園球場で開催された第105回全国高等学校野球選手権大会1回戦は、東東京代表の共栄学園と対戦し、16安打に9盗塁を絡め9得点。9対3で完勝しました! 聖光学院の先発は背番号11の小室朱生君。小室君は初回先頭打者に初球を右中間に運ばれ、無死二塁のピンチ。しかし小室君は続く2番・3番打者を連続三振で斬ってとり、4番打者もショートゴロに打ち取って無得点で凌ぎます。 一方相手の主戦左腕も好調な立ち上がり。試合は3回まで両校無得点と接戦の様相を呈します。しかし聖光打線は4回裏、先頭の杉山由朗君が内野安打で... 続きを読む

野球部「2023 夏甲子園日記」第3回 最強控え部員と共に!

甲子園リポート 第3回 8月3日 最強控え部員と共に! まさかの大会初日です。相手は東東京の共栄学園。東東京を準決勝・決勝と奇跡的な勝ち方をして甲子園に来たチームです。昨年勝ち抜いた時も「死のブロック」と言われましたが、今年は「それ以上だね」といろいろな方からご連絡を頂きました。 しかし、ここは甲子園。どこも無敗で勝ち上がってきたチーム同士のチャンピオンシップですから、楽に勝てる相手などありません。相手はどこでも、自分たちのやるべきことをとことんやりきる、それが聖光学院のスタイルです。 さて、甲子園にはメ... 続きを読む

野球部「2023 夏甲子園日記」第2回 難が有って有難う

甲子園日記 第2回 8月2日 「あの劣勢の状況下にあって、なぜあんなに素晴らしい表情でいられたのですか?」と複数の方に聞かれました。私も決勝戦の映像を見返しましたが、確かに主将の髙中一樹を筆頭に苦しい試合展開を楽しんでいるかのような表情にさえみえます。 「難が有って、有難う」。そんな聖光学院の教えが根付いているのかも知れません。普通「ありがとう」は自分に都合のいいことが起きた時に発する言葉ですよね。でも、チーム作りがうまくいかなかったり、なかなか結果が出ない時、選手は一様に表情が曇り、暗い顔をします。 そ... 続きを読む

野球部「2023 夏甲子園日記」第1回 勝者ではなく勇者たれ!

本日、大阪入りしました。7時40分に学校を出発。18時30分頃大阪の宿舎であるホテルNCBに到着しました。 今年も恒例の甲子園日記を書くことにしました。昨年朝日新聞の福島支局さんから「甲子園リポート」の寄稿依頼があり、この甲子園日記が朝日新聞の福島版に掲載されました。なかなか好評だったのでしょうか、今年もぜひ!とのことで、お受けすることにしました。新聞に掲載されるのは文字数の関係もあり、編集されたもの。このホームページでは、原文のまま掲載したいと思います(誤字脱字もあるかも知れません!)。なるべく多く掲載... 続きを読む

野球部「2023 夏」死闘タイブレーク制し、2年連続18回目の甲子園へ!

本日、県営あづま球場で開催された第105回全国高等学校野球選手権記念福島大会の決勝戦は、学法石川高校と対戦し、延長10回タイブレークの激闘を制し、2年連続18回目の甲子園出場を決めました。 聖光学院の先発は準決勝で好投した小室朱生君。学法石川はエースが先発となります。 何とか先制点を挙げたい試合でしたが、初回学法石川に一死一・三塁のピンチを作られると、4番打者をセカンドゴロに打ち取りますが、ダブルプレーを狙った西本颯汰君が一塁へ悪送球し、先制点を献上します。この1点が死闘への序章となります。2回には二死一... 続きを読む

野球部「2023 夏」準決勝もコールドゲーム!17安打19得点で圧倒!

本日県営あづま球場で開催された第105回全国高等学校野球選手権福島大会の準決勝は、郡山高校を投打に圧倒し、決勝戦進出を決めました。 聖光学院は初回、先頭の髙中一樹君が四球を選んでチャンスを作ると、二死二塁から4番三好元気君のライト前ヒットで先制点を挙げます。しかし、2回にスクイズで同点とされ、試合は接戦の様相を呈します。 しかし、聖光打線は3回一死満塁のチャンスを作り押し出しで1点を加えると、今日先発の9番小室朱生君が右中間を深々と破る走者一掃のタイムリー三塁打を放って3点を追加します。その後も髙中君の犠... 続きを読む