校長説教集55~バプテスマのヨハネの教え~

2021年4月20日(火)

朝 の 説 教

- バプテスマのヨハネの教え -

『マタイによる福音書』3章1~12節

今日は、1節に出て来る「洗礼者ヨハネ」という人のことを話します。

第一に話したいのは、彼の誕生の背景です。彼の父はザカリア、母はエリサベトと言いました。エリサベトは英語ではエリザベス。クイーン・エリザベスのように女性に好んで付けられる名前です。二人にはずっと子供がありませんでした。もう高齢になっていて、二人に子供が与えられる見込みは無かったのですが、神様の一方的な恵みによって与えられた男の子でした。両親は、この子ヨハネを神様にお返ししようと、「ナジル人」として育てました。ナジル人は、神にささげられた人で、お酒を一切飲まず、髪の毛を一度も切らず、質素で禁欲的な生活を送りました。洗礼者ヨハネが、「いなごと野蜜を食べ物としていた」 続きを読む →

校長説教集54 ~ヘロデの幼児虐殺~

2021年4月16日(金)

朝 の 説 教

- ヘロデの幼児虐殺 -

『マタイによる福音書』2章16~18節

今日はとても話すのが辛い箇所です。でも話さねばなりません。16節に「ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った」とありますが、最初にだましたのはヘロデでした。8節でヘロデは、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言っていますが、「行って殺そう」が本心で、幼子イエスを礼拝する気持ちなど全くありませんでした。権力者は真に勝手なものです。 続きを読む →

校長説教集53~イエス様に出会うことの意味~ 

校長

  2021年4月14日(水) 朝 の 説 教 - イエス様に出会うことの意味 - 『マタイによる福音書』2章1~12節 イエス様がお生まれになった時、その地方の領主はヘロデという人でした。1節にヘロデとありますので、○で囲み、右側に線を引っぱり、「ヘロデ大王」と書きなさい。聖書には何人ものヘロデが出て来るので、はっきりさせるためです。次のベツレヘムとエルサレムという町の名前も、それぞれ〇で囲みなさい。ベツレヘムはイエス様が生まれた町、エルサレムは当時の首都であり、イエス様がやがて十字架で殺された町です。... 続きを読む

校長説教集52 ~父ヨセフの苦悩と優しさ~

2021年4月13日(火)

朝 の 説 教
- 父ヨセフの苦悩と優しさ-                  『マタイによる福音書』1章18~25節

 

1 はじめに
今日学ぶ聖書は『マタイによる福音書』1章18節からです。すぐ開(ひら)けるように、1年生は聖書に栞を挟んでおきなさい。大事なところには「傍線を引きなさい」とか「~を書き込みなさい」と言いますので、必ず筆記用具を手元に置いておきなさい。2~3年生もです。また、教会の礼拝では絶対にいことですが、睡眠防止もあり、時には質問しますので、指名された生徒は「ハイ!」と大きく手を挙げ、それから答えなさい。年と共に耳が聞こえにくくなってきました。協力してください。 続きを読む →

新井秀校長説教集51~洗礼とは~

校長

- 洗 礼 と は -

『使徒言行録』19章1~7節

今日与えられた短い聖書箇所に、「洗礼」という言葉が4回も出て来ました。そこで今朝は、私が洗礼を受けた体験を交えながら、洗礼の意味について話します。洗礼とは、人がクリスチャンになることを決心して教会で受ける儀式です。キリスト教の中には無教会やクエーカーなど洗礼をしない教派もあります。 続きを読む →

新井秀校長説教集50~死を覚悟した伝道~

2021年1月28日(木)

朝 の 説 教

- 死を覚悟した伝道 -

『使徒言行録』17章1~9節

今、パウロとシラスはギリシャのテサロニケという町に来ています。フィリピでは、群衆に扇動された高官たちから衣服を剥ぎ取られ、何度も鞭で叩かれて血だらけになり、牢に閉じ込められていました。でも二人の祈りが神様に届き、奇跡的に牢から脱出することができました。 続きを読む →

新井秀校長説教集48〜命がけでイエス様の愛を伝える〜

校長

2021年1月14日(木)

3学期始業 礼拝説教

〜命がけでイエス様の愛を伝える〜

『使徒言行録』14章1~7節

 

年末・年始を終え、3学期が始まります。寮生諸君は久しぶりに帰省したことでしょう。久しぶりの家族との再会、故郷との再会はどうでしたか?コロナの影響で思い切って外出もできず、不自由な日々だったことでしょう。一体いつまで続くのだろうと悩んでしまいますが、出口のないトンネルはありません。 続きを読む →

新井秀校長説教集47<終業礼拝>~行いをもって誠実に愛し合おう~

2020年12月24日(木)

2学期終業 礼拝説教

- 行いをもって誠実に愛し合おう -

『ヨハネの手紙 一』3章18節

2学期終業の日を迎えました。毎日コロナの影響で辛く苦しい日々でした。でも、先生方の丁寧な指導・助言を生徒諸君がしっかり守ってくれたお陰で、一人の罹患者も出すことなく今日を迎えられたことを嬉しく思います。新しい年がどうなるのか楽観できませんが、守るべきことをしっかり守り、正常な学校教育を続けていきたいと思います。 続きを読む →